筑後市の桜が満開を迎えました(2020年)
筑後市も含め、福岡県下の桜(ソメイヨシノ)は「満開」となりました。今年は新型コロナウイルスの感染問題があって、外出自粛要請が出たり、お花見に関する規制が出たり、今までのようには楽しめない春となりました。せめてこのブログでお花見気分を味わってもらいたいと思い、筑後市内の三か所で桜の撮影をしてきました。
①船小屋矢部川堤防(今年4月1日撮影)
船小屋は明治時代より温泉地として知られ、昭和天皇や文豪・夏目漱石やも訪れました。川遊びのメッカ・矢部川の水は清らかで、川の流れと桜並木を楽しむことができます。
②井原堤水辺公園(今年4月2日撮影)
筑後市北部は大きな川がなく、農業水利を確保するために多くのため池が作られました。その一つが井原堤。この辺りで最大級のため池の周りにそって桜が植えられており、途中には桜のトンネルがあります。
③尾島一之塚古戦場跡(今年4月2日撮影)
1185年の壇ノ浦の戦いで敗れた平家は九州へと落ち延びてきます。逃げる平氏と追いかける源氏が、ここで合戦を行ったとされています。筑後市内には平家伝説にまつわる史跡・寺院が複数あります。
新型コロナウイルスの、一日も早い終息を願っております。また元の日々が戻ったら、筑後市の桜を見に来てください。
鬼滅の聖地!? 溝口竈門神社
2016年から週刊少年ジャンプに連載されている漫画「鬼滅の刃」が空前のブームとなっており、新刊が出ても売り切れて買い揃えられない!などの騒動が巻き起こっております。漫画の作者我峠呼世晴先生は福岡県の出身、漫画の主人公の名前が竈門炭治郎であることから、福岡県太宰府市にある「宝満山竈門神社」が鬼滅ファンの聖地となっています。
だが、こちらももしかすると、いやこちらこそが聖地ではないかと思われるのが
筑後市溝口にある溝口竈門神社です。
単行本7巻に、こんな場面があります。登場人物の一人・煉獄杏寿郎が竈門炭治郎を「溝口少年」と呼び間違えるシーン。ファンの間からも、「なぜ突然、溝口?w」と疑問を抱く声が。「作者が溝口竈門神社を知っていて、伏線でこのような場面を描いたのでは?」と囁く声も。
そんな中、溝口竈門神社でコスプレイベントが開催されます。鬼滅の刃オンリーのコスプレイベント「鬼プレ」。開催日は令和2年3月28日(土)、twitterなどで参加者の募集が行われていますよ。
※昨今の新型コロナウィルス感染拡大に伴うイベント中止が相次いでいますが、主催者によりますと、会場に除菌グッズを設置する、人数制限をする、参加者の体調管理を訴える、活動団体寄付を目的とした募金箱を設置し、開催の方向で向かっています。
あらためて、溝口竈門神社がどのような場所かを紹介するとともに、漫画との類似点についても考察を加えたいと思います。
溝口竈門神社は、筑後市の最も南東部に位置し、八女市やみやま市など近隣市町の境に位置します。公共交通機関は通っておらず、JR筑後船小屋駅からタクシーで片道10分ほど。近くにコンビニなどはありません。周りは田園風景、境内の中は巨大なクスノキ林、とても霊験あらたかな感じがする場所です。太宰府の竈門神社から勧請されて1,000年以上の歴史を持つ神社です。
ご祭神は「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」。お互いの魂を寄り集めるということから「良縁の神様」。恋のくに筑後のパワースポットの一つと言えます。漫画の中には、珠世(たまよ)という主要な登場人物が出てきますが、玉依姫命から名をとったのでは?と言われています。
この溝口地区は1500年代に争いがあった場所。ここには当時、溝口城があり合戦の場でした。天正6年(1578年)、溝口城主・溝口正重が肥前の竜造寺隆信との合戦に敗れ城を追われたとの記録もあります。鬼たちとの争いと重なる部分はあるでしょうか?毎年9月に神社で開催される千灯明祭では、一夜限りの光の城として溝口城がよみがえります。
この溝口竈門神社ではありませんが、筑後市内には鬼とつながる奇祭が二つあります。一つは「鬼の修正会(しゅじょうえ)」という壮大な火祭り。毎年一月に行われる鬼払い・厄払いの火祭りです。もう一つは「盆綱曳き(ぼんつなひき)」。毎年8月に子供たちが黒鬼に扮して、お盆の供養を行うものです。
漫画の登場人物の一人・甘露寺蜜璃。鬼を倒す鬼殺隊の柱の一人で、「恋柱」の名を持ちます。先ほど登場した煉獄杏寿郎の継子だった女の子です。恋柱?と言われると思い浮かべるのは同じ筑後市内にある恋木神社。ハートにあふれていて、コイノミコトを祀る神社です。柱とは神様の数の数え方。恋の神様と言えばやはりここでしょう。
ちなみに溝口竈門神社は日ごろは無人です。竈門神社で神事がある場合は、恋木神社の神官が兼ねてお世話をされてますので、恋木神社と同じ神職がお見えになられます。恋木神社では、竈門神社のお札が扱われていたりもします。
先ほど紹介した3/28(土)の「鬼プレ」では、参加者に無料で特製絵馬をお配りいたします。記念に溝口竈門神社に奉納していってくださいね。
熊野神社火祭り「鬼の修正会」(2020年1月)
令和初となる鬼の修正会(おにのしゅじょうえ)は、1月4日(土)夕夜に開催されました。
夕方4時から本殿で神事が執り行われ、その後5時頃から地域の子供たちによる小松明が行われました。激しく燃えるこの小松明をもって、本殿の周りを三周します。
夕方6時、大人たちの準備が徐々に始まります。観光協会の募集に応じて参加していただいたのはこの4名。「年男を迎えた節目に」「国家試験受験前の縁起担ぎに」「去年参加して楽しかったから」「11月の卑弥呼の火祭りで知って担いでみたくなったから」、4人の動機は様々です。
夜8時、寒空の中、外へと飛び出し、火を囲んで気合を高めていきます。「わっしょい、わっしょい」の掛け声をかけ、仲間たちと腕をくみ、たまには酒をくらいます。
夜9時、本殿でおこされた神聖な炎が運ばれてきます。
すぐさま3本の大松明に火が分けられます。一瞬にして激しく燃え上がり、辺りは昼間のような明るさ。そして熱気。さっきまで寒いと思っていた裸の男たちは、焦がされるような熱さを浴びます。
重さ500kgと言われる大松明を刈又(かりまた)と呼ばれる棒で支えます。大変な重労働、、少しずつ下に下がれば下がるほど、腕への負担が増していきます。一方、大松明のお尻につけられた二本の縄を女性や子供たちがひっぱり、前へ前へと進みます。じりじりと進みながら本殿を三周。周り終わったのは夜10時半。また歴史が一年、積み重なりました。
【延期開催の裏話付き】初統合、ちっご祭~恋のくに花火大会

筑後市最大の市民祭り「ちっご祭」と、筑後市夏の風物詩「筑後船小屋花火大会」。ともに50年の歴史を誇る二大イベントが、令和元年に一つの祭りとして合体!
9月22日(日)に予定されていた本イベントは、台風17号の接近に伴い開催を見合わせ、当初23日(月)を延期日に設けていましたが23日にも実施せず、大幅な延期を選択しました。
台風被害は大きく報じられませんでしたが、倒木や看板の破損・農作物への被害など大きなものでした。
23日は台風一過の晴天。風もなくイベントができたのでは?と多くの問合せを受けました。実は会場の準備には二日以上かかるのです。23日の朝から会場準備をしたところで間に合わず。。それよりも何よりも、こうした被害が出た中で、お祭り騒ぎができるだろうか?そうした思いから、大幅延期の決定となりました。
12月1日(日)に延期開催が決まりました!楽しみにしていただいていた皆様、お待たせしました。
しかし9月⇒12月だなんて、あまりにも期間が空きすぎでは?と思った皆さん、実は会場や警備体制の確保など色々を検証した結果、最短でも12月1日(日)しか全ての条件が整わないことが判明。結果として、この地域では珍しい冬の花火大会となりました。
12月1日当日、イベントにあわせて雨が降り出し、あいにくの天気となりましたが、多くの観客が詰めかけてくれました。
花火大会の目玉と言えば、「花火でプロポーズ大作戦」。今年挑戦してくれたのは佐賀市の平川君と知美さん。知美さん、完全サプライズにビックリ!涙を浮かべています。
そもそも9月開催予定時にプロポーズに挑戦してもらう予定だったのですが、そのまま12月にサプライズ・プロポーズは持ち越し。その三か月の間に、彼女の方が「プロポーズはまだなの?怒」と迫ったら?冬場だから、風邪やインフルエンザにかかって本番に来れなくなったら?そしてそして考えたくはないけど二人が破局したら?実行委員会はたいへん気をもんでいました。そうです、この「花火でプロポーズ大作戦」という企画は、ヤラセではなくガチなのです。
知美さん、サプライズプロポーズを涙を流して受け入れてくれました。成功おめでとう!
祝福の花火も無事に上がりました。皆様、寒い中にも関わらず、傘をさしての観覧ありがとうございました。
恋木神社&その周辺 リニューアル情報
恋のくに筑後市のシンボル・恋木神社、その周辺も含めて
10月は様々なリニューアルがありました。まとめてご紹介しますね。
9月下旬から改修が行われていた恋木神社。10月16日にリニューアルの式典が行われました。
ピンクの塗装が鮮やかに塗り替えられ、いたるところにハートが増えました♡
新たなハート型のモニュメントも設置されました。数年前に八女市矢部村の方から奉納いただいていたものだそうです。
JR羽犬塚駅から恋木神社へ向かうバスが通るようになりました。バス停もハートにあふれ、インスタ映えしそうです。
バス停の横にはベンチ。座る部分がV字になっていて、カップルやお友達で座ると自然に中央に寄り添うようになっています。
恋木神社にほど近い水田郵便局では10月から新しい風景印(ご当地消印)が誕生しました。水田郵便局でラブレターを差し出せば、こんなに可愛い消印を押してもらえます。隠れハートが10個あります。探してみてね。
これにあわせて、漫画家ゆきらさん(今年、マーガレットに連載)による恋のくにポストカードを新発売しました。恋木神社でも購入できますよ。
溝口竈門神社千灯明大祭(2019年9月14日)
今年9月14日に開催された市指定無形民俗文化財「溝口竈門神社千灯明祭」を、写真で振り返ります。
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式次第はご覧のとおり。
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神事を終え、子供たちの裸ん行がスタートします。神社と、すぐ近くの矢部川まで三往復。矢部川では、代表の子供数名がお汐井とりとして、川の水に触れます。
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三往復目が終わった子供たちは、櫓に設置されたロウソクに火をつけていきます。櫓の高さは14m。以前は20m近くあったそうですが、安全面を考慮してこの高さに。それでも迫力のある高さです。
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全ての灯りがつきました。三年前から高所の灯りはLEDに代わりました。高所のロウソク点灯は地域の大人や消防団が担っていましたが、こちらも安全面を考慮して。
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溝口城をかたどった灯りです。14~15世紀のこの地にあったとされる平城です。1550年に攻撃され落城となります。年に一度、この夜だけ、光の城として蘇ります。
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高校生の和太鼓演奏・吹奏楽演奏が盛り上げます。今年も素晴らしいパフォーマンスでした。ありがとう。
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1732年、享保の飢饉。この筑後地域にも大きな被害をもたらしました。凶作と流行病などの災いを取り除くために、神前に燈明を掲げ、家内安全と五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうです。
ateliercafe 椛~いろは
アトリエカフェ椛(「いろは」と読みます)が、数ヶ月お休みされていましたが、2019年9月1日にリニューアルOPENしました。
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ハーブ&スパイス、無農薬有機野菜にこだわるカフェです。小さなお子様でも安心して食べられるものばかり。野菜や果物で作られたマルメラータ(ジャム)がたくさん並んでいます。
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小さな子供連れでも食べられるよう、ローテーブルもあります。
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今回のリニューアルにあわせて登場した新メニュー「恋のガパオライス」。
他のメニューは、例えばカレーであっても、子供が食べられるようにと辛さを抑えてあります。テーブルに置かれたスパイスで辛さを足していくのですが、この「恋のガパオ」は最初っから大人の味。
ところで、今回はキュウリの冷製スープがついていたのですが、ガラムマサラを加えるとおいしいよとアドバイスしてもらいました。それにしても野菜たっぷりです。
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さて、今回のリニューアルの最大の目玉はハーブ浴コーナーの増設です。食べるばかりではなく、ハーブのリラックス効果を楽しめます。
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汗をかいた方にはメイクやヘアセットを手直しできるよう、鏡を設けてあります。またシャワーですっきり汗を流すこともできるそうです。
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ハーブ浴に関するメニューや料金はご覧のとおり。
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※ハーブ浴は月火のみ、完全予約制