熊野神社火祭り「鬼の修正会」(2020年1月)
令和初となる鬼の修正会(おにのしゅじょうえ)は、1月4日(土)夕夜に開催されました。
夕方4時から本殿で神事が執り行われ、その後5時頃から地域の子供たちによる小松明が行われました。激しく燃えるこの小松明をもって、本殿の周りを三周します。
夕方6時、大人たちの準備が徐々に始まります。観光協会の募集に応じて参加していただいたのはこの4名。「年男を迎えた節目に」「国家試験受験前の縁起担ぎに」「去年参加して楽しかったから」「11月の卑弥呼の火祭りで知って担いでみたくなったから」、4人の動機は様々です。
夜8時、寒空の中、外へと飛び出し、火を囲んで気合を高めていきます。「わっしょい、わっしょい」の掛け声をかけ、仲間たちと腕をくみ、たまには酒をくらいます。
夜9時、本殿でおこされた神聖な炎が運ばれてきます。
すぐさま3本の大松明に火が分けられます。一瞬にして激しく燃え上がり、辺りは昼間のような明るさ。そして熱気。さっきまで寒いと思っていた裸の男たちは、焦がされるような熱さを浴びます。
重さ500kgと言われる大松明を刈又(かりまた)と呼ばれる棒で支えます。大変な重労働、、少しずつ下に下がれば下がるほど、腕への負担が増していきます。一方、大松明のお尻につけられた二本の縄を女性や子供たちがひっぱり、前へ前へと進みます。じりじりと進みながら本殿を三周。周り終わったのは夜10時半。また歴史が一年、積み重なりました。